月別アーカイブ: 2015年12月

平成29年度開設予定大学等認可申請一覧

平成29年度開設予定大学として下記の6校が申請を行いました。
今後は文部科学大臣の諮問機関である大学設置・学校法人審議会での審査を経て、平成28年8月末に認可がおりる予定となっています。
なお、設置認可に関する仕組みやスケジュール等は下記URLをご参照ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ninka/gaiyou.htm

北海道千歳リハビリテーション大学
岩手保健医療大学
福井医療大学
一宮研伸大学
大阪キリスト教学院大学
福岡看護大学
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/daigaku/toushin/attach/1364342.htm

若干の補足を加えておきますと、設置認可申請を行った6校のうち、大阪キリスト教学院大学を除く5校が医療系(看護学部等)の大学となっています。また、福井医療大学、一宮研伸大学、大阪キリスト教学院大学は短大からの移行を目指しています(短大は募集停止)。新設大学の設置背景としては、よくあるパターンかと思われます。

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英語が劇的に難化?2020年度以降の大学入試制度改革を読む

2020年度に予定される大学入試制度改革(仮称:大学入学希望者学力評価テスト)ですが、新たに導入が予定される記述式問題の問題例が公表されました。やはり大学人としてはこれから入学してくる子供たちに関わることですから、とりわけ強い関心を持っています。さっそくですが本稿では今回公表された問題例に関する所感について簡単に述べたいと思います。

新大学入試制度では、当面は国語と英語の2教科で記述式問題を運用する予定となっており、国語で3問と数学で1問の問題例が今回公表されました。
国語については棒グラフを読みながら適切な文章を作文させる問題で、ビジネスシーンで求められる日本語運用能力を測るような出題となっています。数学については三角関数を天体観測に応用させる問題となっており、「生きた数学」とも言えるような出題でした。
どちらも実践的応用力を重視した出題となっており、とりわけ数学については中学入試を彷彿とさせるような、学問への好奇心を喚起するような良問かと思います。
記述式問題の導入に向けては、試験問題の作問や採点にかかる負担など、ハードルはまだまだ高いと思いますが、可能性は未知数ながら中学・高校における学習の常識が変わるかもしれません。そういう変革へとつなげることを目標に、関係各位にはご尽力願いたいと思います。

さて、英語については記述式問題の導入時期すら未定となっていますが、読売新聞12月23日朝刊に、参考(2014年度英語教育改善のための英語力調査事業からの抜粋)として、以下のような問題が掲載されていました。

《問題》
あなたは授業中に、下記のテーマで英語のエッセーを提出することになりました。

エッセーのテーマ:
インターネットなどを利用して、多くの人と友だちになることが話題になっています。
このような方法で友だちや知り合いを増やすことについて、あなたはどう思いますか。
あなたの意見とその理由を書きなさい。解答時間は20分です。

・自分自身の考えや具体的な経験に基づいて、自由に書きなさい。
・制限時間内でできるだけたくさん書きなさい。
・イラストは、具体例を書くための参考です。イラストの内容を参考にして書いても、あなた自身の経験を書いてもかまいません。

《解答例》
I believe that making friends through use of the Internet has many advantages. Let me explain my opinion.

One major benefit of using the Internet is convenience. As it is available at any time and in almost any place, people have unlimited access to others. Some people do not have enough time to meet others face to face, while others have trouble finding friends with similar interests in their area. With technology, people have a convenient way to make new friends.

Another important point is the global aspect of the Internet. In order to solve the problems of society, people around the world need to understand each other. The Internet has made it possible for those of different nationalities and backgrounds to become friends. By exchanging views and opinions, these new friends develop a deeper understanding of important global issues.

In conclusion, I feel that the Internet allows people around the world to communicate in a convenient and meaningful way.

上記の問題・解答例に対する率直な感想を述べますと、解答例の水準が非常に高いですね。きわめて一般的なテーマを指定した自由作文ですから、標準レベルの高校生には日本語でも容易ではないはずです。
文法に関しては、まず「the Internet」という語法を知らないと話になりません。第2パラグラフの2文目(As it is available…)の「As」の用法についても、よほど作文のトレーニングを積んでいなければ書く勇気を持てないでしょう。第3パラグラフの「those of different nationalities…」も書けそうで書けません。

おそらく新大学入試制度で上記のような記述式問題を出題した場合、今現在の学校教育を受けた高校生では、まったく太刀打ちできないでしょう。中学・高校における英語教育の水準を抜本的に底上げし、せめて半数程度の高校生がこうした出題に対応できる学力を身につけていなければ、記述式問題を出題する意味がありません。

大学入試制度改革には、導入にあたっての非常に高いハードルと、その先にある大きな果実を予感しています。今後の動向を注意深く見守っていきたいと思います。

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なぜ海辺の店で「梅おにぎり」がよく売れるのか

最近のビジネスシーンでは、「仮説を立てて実証せよ」ということがよく言われています。大学業界においても既存の方法論の延長線上で物事を考えるのではなく、新たなビジネスチャンスを開拓するための創造的な働き方が求められています。そこで本稿では仮説と実証に関する具体的なノウハウを、セブンイレブンの事例からご紹介したいと思います。

さっそくですが、タイトルにも掲げている梅おにぎりの理屈は以下のとおりです。「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じような仕組みですが、実際にこの仮説は大当たりし、顧客から支持を得ているようです。

海辺の店で「梅おにぎり」が売れる仕組み@セブンイレブン

《先行情報》
・明日の週末は絶好の釣り日和、昼頃には気温が上昇するだろう

《問題意識》
・早朝から昼食を求めて来店する釣り客は何を買うだろうか

《仮説》
・釣りをしながら食べやすいのはオニギリだ
・時間が経っても傷みにくい感じがする梅おにぎりが売れるのでは

《実行》
・梅おにぎりを多めに発注
・手書きPOPや声かけで釣り客にアピール

以上がセブンイレブン流の仮説と実証の具体例であり、「梅おにぎり」の種明かしです。客層、ロケーション、気候・気温を組み合わせて、一見すると全く関係の無いような梅おにぎりを買わせてしまうのですから、小説家顔負けの見事なストーリーかと思います。

一方、梅おにぎりを買ってもらうことでお店の利益につながるかというと、さほど直接的な売上増には繋がらないと思います。釣り客は昼食を買い求めに来店しているわけですから、梅おにぎりをアピールしなくても、陳列棚に並んでいる食べ物を買っていってくれるでしょう。釣り客は船上で満腹になろうとは思いませんから、梅おにぎりが売れれば、別の商品は売れなくなります。売り上げとしては、ほぼプラスマイナスゼロになるのではないでしょうか。

しかしながら、買い物をしたお客さんの心理としては、「釣りには梅おにぎりが最適」という情報を得て、釣り客に買ってもらおうとお店が大量発注した梅おにぎりを自分の意志で購入するわけですから、買い物の満足感は明らかに高まるでしょう。

セブンイレブンと大学とは全く異なる業界ですが、ユーザーから支持を受ける上で根底にあるものは同じだと私は考えています。顧客が買い物客であれ学生であれ、いかに日々のサービスを通じて「小さな満足」を積み上げられるか、日常的な関わりの中で印象的な経験を提供できるか、それが強い支持へと繋がっていくことは間違いありません。

顧客はセブンイレブンが大企業だから買い物をするのではなく、そこでの経験値が他店とは違うことを顧客は知っているのです。当然のこと、他店の経験値がセブンイレブンを上回れば、すぐさま立場は逆転するでしょう。熾烈な競争の中でコンビニ各社がサービスを磨いた結果、いまやコンビニは社会インフラの一つとさえ言える存在感を持ちました。日本から自動車産業が消え去る日があったとしても、コンビニは生き残ることでしょう。

果たして、大学はどうなるのか?私たちはそれを考えなければなりません。

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しくじり大学職員による「こんな改革マンは失敗するぞ!」

旧態依然と言われる大学業界ではありますが、そんな組織の内部にも大学改革に熱を上げる事務職員は少なくありません。一方で、そうした「改革マン」がいまひとつ成果をあげられない背景には何があるんだろうかという点を、私自身の失敗談も交えてご紹介したいと思います。

《その1》改革だ改革だと自惚れてはならない。なにもかもが問題に見えるならば、まずは己の無知を疑うべき。

どのような問題点であれ、長らく残されてきた問題には何かしらの理由があります。勢い勇んで改革の矢を向けても、解決の糸口すらつかめずにウヤムヤにする似非改革者がどれだけ多いことか。なぜ先人たちが問題を解決できなかったのか、謙虚に学ぶ姿勢が無ければ改革者にはなれません。

《その2》改善計画は1勝9敗でも勝てればよい。全勝でも試合に負けるような計画では意味が無い。

改善計画を立案するうえで非常に重要なことですが、全ての目標を達成しても試合に勝てないような計画を立ててはいけません。たとえ1勝9敗でも大学のプレゼンスが向上するような、決定打を含んだ計画でなければ意味がありません。大学改革が成功しない理由の多くはこの点にあると考えて間違いないでしょう。

《その3》改善計画というものは、それを聞いた人たちが、「今日はいい話を聞くことができた、元気が出たよ」と思えるような伝え方をしなくてはならない。

大学改革に欠かせないのが協力者の存在です。協力者を得るためには自分の考えを理解させることよりも、相手の心に何を残せるかが大切です。時間をかけて説明しても、知識を植え付けるだけの話では、決して共感を引き出すことなどできません。そのような一方通行の改革者に限って、「ウチの教職員は非協力的だ」と愚痴を垂れるのです。

《その4》改革を語るとき安易に資料を使うな。資料は求められてから渡すものだと心得よ。

何かを説明する際、配布資料は話し手にとって便利な道具ですが、聞き手にとってもそうだとは限りません。とりわけ改革に絡むような資料では、自身に不利益な記述を見落とすまいと疑心暗鬼になりがちです。話し手が資料に頼れば頼るほど、聞き手は協力者の立場で話を聞くことが難しくなるものです。読めば済むものは各自で読んでもらい、時間を共有する場では相手を協力者にするために必要なことを語らうべきです。

《その5》人には人のタイミングがある。それを忘れるな。

人間には大事を為すべき時期(とき)というものがあります。そのタイミングだけは他人が変えられるものではないのです。相手の立場に寄り添い、愛情深く声に耳を傾ける姿勢が無ければ、いつまでも協力者を得ることはできません。

《その6》データを集めてから俯瞰して改革案を考えよう、という順序は間違っている。そもそも大学改革をリードする人選から見直さなければならない。

改革することありきで大学改革に臨もうとすると、まずはデータを集めてから俯瞰して考えよう、という誤った手順に陥りがちです。しかし、そのような資料なりデータなりというものは、あらかじめ全体像を理解できていなければ作れるはずがありません。たとえ手当たり次第にデータを集めたとしても、それらの情報を体系化することなどできません。データというものは、俯瞰的な理解を持つ人が、仮説を証明するために利用するものです。

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紹介予定&派遣求人給与ランキング(12月23日)

12月23日付けの紹介予定&派遣求人の給与ランキングは以下のとおりです。
トップの慶應義塾大学はキャリアアドバイザーの募集で、時給は高めの2100円となっています。
早稲田大学高等学院と慶應女子高が募集を行っていますが、付属学校勤務は大学職員業界では人気があります。

2100円:慶應義塾大学
1580円:東京歯科大学
1500円:芝浦工業大学
1500円:昭和大学
1500円:早稲田大学
1500円:早稲田大学高等学院
1500円:慶應義塾大学付属女子高
1440円:明星大学
1400円:東京理科大学
1300円:東邦大学
1300円:法政大学
1200円:駒澤大学
1200円:同志社
1200円:立命館

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