読者の方から「このような記事が・・・」

当ブログには読者の方から様々なメールをいただいているのだけど、その大半は職員公募に関する情報であり、ありがたいかぎり。私立高校の事務採用情報を知らせていただける方もおられ、当方さすがに高校まで情報収集をカバーできないため、感謝しているところです。
すこし脱線から入ったけれども、今回読者の方から下記の投稿をいただいたのでご紹介を兼ねて検証してみたい。例によってご関心があれば続きをお読みあれ。

このような記事が・・・
各大学どのような状況なのでしょうか?
私にとっては出身校・勤務校ともにこのようなことはなく考えられません。
http://kyoiku.yomiuri.co.jp/torikumi/jitsuryoku/aruku/contents/post-309.php


上記URLのリンク先は読売新聞が運営する「読売教育ネットワーク」というサイト。
わたしは初めて知ったサイトだけど、取材ベースのコンテンツもそこそこあるので、今後たまにチェックしてみようと思う。
yomi1.png
ではさっそく、問題のサイトの中身を検証してみることとする。
おそらく投稿者さんが疑問視したのは以下の箇所であろうと思われる。

<コラム>昼休みに一斉休憩する事務室
(前略)ある大学の事務室前で、昼休みに学生が行列しているのを見た。履修登録のためだが、昼休みに職員が「一斉休憩」に入ったため、帰るのを待っているのだという。午後の授業時間を気にしながら菓子パンをぱくつく学生の間から、「授業に間に合わないかも」と心配する声が出ていた。
昼休みに事務室を閉じてしまう大学、実は珍しくない。交代で取ればよさそうなものだが、「なかなかそうもいかない」ともらす事務局長も。
職員は労働者。休憩時間のありようが大切なことは重々承知しつつ、「頼るべき職員がこれでは」と学生への同情が思わず吐息となって出た。残念ながら、これも「大学の実力」だ。

このコラムを執筆しているのは読売新聞の松本記者。文科省の仕事などもされており、メディア関係者としてはこの業界で最も名の知られた方のお一人。
さて、「昼休みに一斉休憩する事務室」と題されたコラムだけれど、自身の勤務校の状況としては部署によって異なる。すなわち、学生への窓口を持つ部署は休憩時間をシフト制にしており、その他の部署は一斉休憩となっている。もちろん教務課や学生部みたいな部署はシフト制。おそらく投稿者さんの大学も同じような運営かと。
わたしの感覚からすると、昼休みに教務課が窓口を閉じるなど想像できない。履修登録期間中にそんなことをしようものなら、新聞記者から非難される以前に、教員から猛批判を受けるだろう。
とはいえ、記事によると「昼休みに事務室を閉じてしまう大学、実は珍しくない」のだそうだ。新聞記者がこのように書くのだから、全く根拠の無いことではないだろう。読売新聞の実施する「大学の実力」アンケートの質問項目に《一斉休憩の有無》が入っているのかもしれない。
願わくば、記事を書く立場の責任として、そのような根拠も併記していただきたい。そうしなければ、一部が全部のように受け取られてしまいかねない。このコラムを読んで報われない思いをする事務職員も少なくないはずだ。
コラムの最後は「これも大学の実力だ」という言葉で結ばれている。このコラムの内容とはそれるが、いったい「大学の実力」とは何だろう。その疑問を紐解けば、自ずと「大学とは何か」、そもそも「教育とは何か」という問いに行き当たるだろう。わたしは教育産業の末席にあってその問いの深奥を探ることに喜びを感じるところ。
という感じでつらつら書きつつ、次回もよろしくお願いします。
[お知らせ]大学職員公募情報は下記URLに移転しました
http://daigaku.shokuin.com/

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn