「学歴フィルター」早慶とMARCHの大きな差

ゆうちょ銀行の新卒採用が「学歴フィルター」で炎上したのは記憶に新しいところ。ある就活生が日東駒専出身と東大出身の2つのアカウントを作成したところ、日東駒専アカウントでは説明会にすら参加できない(満席)というのがコトの概要。新卒者の就職活動においては、東大と日東駒専の格差はもちろん、現実には早慶とMARCHの間にも埋めがたい壁があり、それが本日のお題。自身の就活経験も踏まえつつ、学歴フィルターについて考察してみたい。例によってご関心があれば続きをお読みあれ。


さっそくながら今回のネタ元はこちら。
東洋経済オンライン 「学歴フィルター」早慶とMARCHの大きな差
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150622-00074113-toyo-bus_all

「法政よりも慶応を優先?」
現在法政大学に通う4年生のAさんは「MARCHの中で法政は評価が低めというのが学生の認識。超大手企業の内定はそもそも期待していない」と話す。
Aさんも「学歴フィルター」を強く意識する就活生の一人だ。フィルターの在り処を知りたい―。Aさんの友人は、とある超大手企業の応募用アカウントを二つ作った。一つは法政大生として、もう一つは「格上」の慶応義塾大学の学生を装って。すると、法政で登録したアカウントのほうが、会社説明会の予約開始時間が遅くなったという。


東洋経済オンラインの記事から一部分を抜粋してみたけど、内容的にはゆうちょ銀行のケースと似たり寄ったり。大学名が慶応と法政に変わったくらいか。学歴フィルターの良し悪しは別として、偽アカ登録という行為自体は他者に対する迷惑行為なので、もしやったとしても自分一人の胸の内にしまっておくべきかと。
さて、ここで少しばかり自身の昔話。わたしは20年ほど前の「就職氷河期」と呼ばれた時代に就活をしたけれど、当時も大手企業は「リクルーター制」と呼ばれる大学別採用を行っていた。
自身が新卒で入社した会社もリクルーター制による採用活動を行っており、若手社員が東大チーム、一工旧帝チーム、早慶チーム、その他大学チームに分かれ、担当する大学の学生を事前選考していた。事前選考と言っても、喫茶店でお茶をしながら人物チェックをするだけだ。
さらに、チームごとに採用目標人数が決められていて、例えば、東大10名、一橋・東工大が各5名、早慶が各15名、その他が5名といった感じだ。「その他大学」の中には上智も理科大もMARCHも日東駒専も大東亜帝国も全部含まれるが、わたしの知る限り日東駒専から採用したという話は聞いたことがない。早慶とMARCHの差については、東洋経済の記事にあるとおり大きい。
また、学生との接触開始時期はどのチームも同じだけど、内定を出すタイミングはチームごとに違う。特に東大生は他の大手企業との奪い合いになるため、他社の採用動向を日々チェックしながら、採用責任者からのゴーサインと同時に一斉に確保(内定)に動く。東大に続いて、一工早慶に内定を出していく。
以上がリクルーター制による採用活動の流れだ。
このようなリクルーター制も含めて「学歴フィルター」と呼ぶならば、個性よりも組織を重んじる大企業の大半が、何らかのフィルターで採用活動を行っていると思われる。学閥のある企業であれば、採用活動において大学名が無視されることは考えづらい。ゆうちょ銀行の炎上を反面教師に、今後も「フィルター隠し」を巧妙化させつつ生き残っていくことだろう。
学歴フィルターの良し悪しについては言及を避けるが、大学教育の質が大きく揺らいでいる昨今、それでも大学名が社会で幅を利かせている現状は軽視できない。大学入学時の評価が、そのまま卒業時の評価につながるということは、大学教育の価値が社会からスルーされているこということだ。
わたしたち大学人にとって求められることは、偏差値教育に対する大学教育の優位性を示していくことだろう。
という感じでつらつら書きつつ、次回もよろしくお願いします。
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